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連載コラム~組織の潜在能力を引き出すために~【第4回】やり過ぎない

2018.11.1  組織開発

私の知人が、ドイツ人のご友人と海辺で談笑されていた時の話です。

突然、ご友人が「だから日本人は人を育てるのが下手なんだ。」と言ったそうです。

どういうことか?

ご友人いわく、

「あそこに親子がいるでしょう。さっきまでは、子供が波打ち際で、砂でお城のような建物を一人で作っていたんだよ。」

「それに気付いた親が、こんな海の近くで作っていたら、波が来て溶けてしまうからと言ったんだろうね。」

「子供を波が来ない所まで連れていき、ここでやりなさいと言ってるんだよ。」

そして、

「日本人は過保護で、子供が失敗することから得る学びを奪っているよね。」と言われたそうです。

 

学校教育において、今、アクティブラーニングという手法が取り入れられ始めています。

シンプルに言えば、生徒が受身ではなく、討論やグループワークなどを通じて能動的に学んでいく手法です。

このアクティブラーニングの実践者として有名な方に、東京の世田谷小学校教諭の沼田晶弘さんという方がおられます。

沼田さんは、例え話でこのようなことを話されています。

小学校低学年の子が、給食の時間に牛乳をこぼしてしまい、先生に「牛乳をこぼしました」と言いに来たとしてください。

普通の先生ならば、「あそこから雑巾を取ってきて、床に染みがつかないように丁寧に拭き取ってね」などと言うと思います。

ただ、私は子供が「牛乳をこぼしました」と言いに来ても、「そうですか」としか言いません。

子供に指示や答えは与えず、自分で考えさせます。

と語られています。

学校教育の目的は、“社会で生きていく力を養わせる自立支援である”というお考えから、上記のような働きかけをなされるそうです。

 

デジタルを中心とした技術革新に伴い、事業・業務の変革が連続的に求められていく時代です。

ビジネスパーソンには、より主体的・自律的思考が求められていきます。

自ら考え、動き、状況を打開する。

上位者として、こうした心の姿勢・思考習慣を磨かせることが本質的な指導テーマの一つかと考えます。

前述した二つの話は、子供に対する話ですが、我々ビジネス社会にも当てはまるものと思います。

 

Author 執筆者

志水浩

志水浩

株式会社新経営サービス 執行役員統括マネージャー

組織開発・教育研修コンサルタントして27年以上のキャリアを有し、上場企業から中小企業まで幅広い企業の支援を実施中。また、研修・コンサルティングのリピート率は85%以上を誇り、顧客企業・受講生からの信頼は厚い。 弊社、人材・組織開発部門、総責任者。