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連載コラム~目標達成し続けるチームづくり~【第10回】チームが目指す目標とは

2019.5.16  チームビルディング

本連載のテーマは、「チームビルディング ~目標達成し続けるチームづくり~」となっています。

このタイトルを聞いて、違和感を持つ方はいないでしょうか。なぜなら、「チームには共通の目標がある」、「目標は達成すべきだ」という前提を持っているからです。

 

しかしその一方で、「どのような目標が、わがチームにふさわしいのか?」ということはあまり議論されず、会社から与えられた「半期で売上●億円」というような業績目標が、そのままチームの目標となっているのをよく目にします。

これについて、チームのリーダーは、

「会社から与えられた数字目標なのだから、それを達成するのが当然だ」と考えるかもしれません。

しかし、チームのメンバーは、

「なんで、自分達はそれをやらないといけないのか」、「そんな高すぎる目標は到底達成できない」等、やらされ感を感じてしまったり、すぐに諦めにモードになってしまったりする危険性があります。

 

このように、「どのような目標を設定するか」ということは、チームメンバーの思考や行動を左右する重要なポイントです。

 

では、チームにとって適切な目標とは、どのような目標でしょうか。

例えば、私はチームビルディングに関するセミナーを何人かのメンバーと一緒につくり、不定期で開催していますが、仮にあなたがメンバーの一員なら、次のどの目標が良いと考えますか?

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 ①「チームのつくり方」を、楽しみながら学べるセミナーをつくる

 ②各回30人以上が集まるセミナーをつくる

 ③日本中にたくさんの良いチームをつくる

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①は行動レベルの目標です。具体的に何に取り組むのか、ということが明確で、この場合は「セミナーをつくる」という行動をすることが目標になります。

②は成果レベルの目標です。チームとして達成すべき具体的な数字、この場合は30名以上集めるというのが目標になります。

③は意義レベルの目標です。最終的にどのような状態を実現したいのか、どういう影響を及ぼしたいのか、という目標になります。

①は②や③に比べ、やるべきことが明確なため、メンバーは行動を起こしやすいというメリットがあります。一方で、行動をすること自体が目標になるため、「何のためにやっているのか」という意識が疎かになり、作業になってしまったり、創意工夫が生まれにくくなったりします。

逆に、③は①や②に比べて、意義が明確なため、メンバーのモチベーションを高めやすく、様々なアイデアが生まれやすいというメリットがあります。一方で、どんな行動を起こせばよいかが不明確なため、メンバーのレベルによっては「具体的に何をしてよいのか分からない」という状態に陥るリスクもあります。

これらのことから、どれが自分のチームにとって適切な目標であるかは、チームメンバーの能力レベルや思考力・行動力によって変わります。

たとえば、チームメンバーに新人・若手が多く、まだ自ら考えて動くことが出来ないようであれば、当面は①の行動レベルで目標設定し、着実に行動をすることで成長や成果につなげていくのが良いでしょう。

 

あなたのチームの目標は上記のどれに当てはまりますか。チームメンバーのパフォーマンスを向上させるために、上記の3つの目標それぞれの特徴を理解し、自身のチームの目標を設定してみてください。

 

Author 執筆者

南野真彦

南野真彦

株式会社新経営サービス 人材開発部コンサルタント

大学卒業後、リクルートグループ企業においてクライアントの採用支援に従事。その後人事コンサルティング会社にて、中小・ベンチャー企業に対し、人材採用や若手の育成、人事制度の構築・運用に尽力。 株式会社新経営サービス入社後は上記に加え、理念経営の実践やチームワークの向上等、組織・人事面における幅広い手法を用いた組織開発コンサルティングを行っている。