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連載コラム~心を開き、信頼を高めるコミュニケーションの場~【第3回】『1on1 ミーティング』の効果的な進め方(2)傾聴~ノンバーバル・コミュニケーション

2019.7.30  1on1ミーティング

前回に続き、今回も「1on1ミーティング」にも活用できる、話の聴き方のポイントをお伝えします。

コミュニケーションといえば、多くの人たちが「言葉による意思疎通」を連想されるのではないでしょうか。確かに私たちは、言葉を使って意思疎通を図ります。

しかし、皆さんはこのような経験をされたことがありませんか。
 ・自分の話を聴いている相手の表情が気になった
 ・相手が身振り手振りをつけて話していたため、感情がよく伝わってきた
 ・相手から声のトーンに強弱のある話し方をされたことで、聴きやすく感じた etc.
これらは言葉そのものではなく、言葉以外の要素に意識が向いたことを表しています。

コミュニケーションは、「言葉」によるものと、「言葉以外」によるものの2種類があると言われます。「言葉」によるコミュニケーションは「バーバル(言語)・コミュニケーション」、そして「言葉以外」のコミュニケーションは「ノンバーバル(非言語)・コミュニケーション」と呼ばれます。
「ノンバーバル・コミュニケーション」は、「視覚情報(目で確認するコミュニケーション)」と「聴覚情報(耳で確認するコミュニケーション)」の2つに分類されます。

<「ノンバーバル・コミュニケーション」の例>
 ・視覚情報…服装、風貌、表情、視線、身振り手振り etc.
 ・聴覚情報…声の抑揚、アクセント、リズム、明暗、話すスピード etc.

私たちは意識的に、時には無意識的にこれら2種類のコミュニケーションを使いながら、考えや感情のキャッチボールをしています。

話をする際では、身振り手振りを交えたり、話し方に抑揚をつけて、意図や想いをより正確に伝えようとしたりすることが当たります。

また、聴く際も「ノンバーバル・コミュニケーション」は大きな影響を及ぼします。もし、「1on1ミーティング」において、次のようなことが起こればどうなるでしょうか。

 ・上司が目を合わさない、また頷かないことで、部下が安心して話さなくなる
 ・表情で上司の意向を忖度して、部下が自分の意見・本音を言わなくなる
 ・上司が異論を唱えたいような顔つきをすることで、部下がネガティブな心理状態に陥る …etc.

このようなマイナスを与えてしまうと、「1on1ミーティング」を行っても部下育成の効果は思うように上がらず、むしろ部下が上司の態度に不満を抱く、場合によっては委縮する、などにつながり、結果として上司・部下間の信頼関係が崩れかねません。
こうしてみると、やはり聴き方は重要なポイントといえます。

コミュニケーションは、単に言葉を使って会話することだけではなく、話し手と聴き手の双方があらゆる手段を使って意思疎通を図る行為です。
「1on1ミーティング」を行う際には、「バーバル・コミュニケーション」と同時に「ノンバーバル・コミュニケーション」にも気を配り、部下との良好な関係構築につなげてください!

Author 執筆者

岡野隆宏

岡野隆宏

株式会社新経営サービス 人材開発部 コンサルタント

広告会社、研修会社にて人事・教育に関する実務を担当。 その経験を基に、現在は「社員のモチベーション向上」をテーマとして主に中堅・中小企業の組織・人材開発を展開中。クライアント企業に対する研修のみならず、外部団体での講演も精力的に行っており、受講者からは「わかりやすく、現場経験に基づいた話に説得力、納得感がある」と定評がある。