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連載コラム~組織の潜在能力を引き出すために~【第1回】 七転び八起き力

2018.9.1  組織開発

新経営サービスの志水です。
表題のタイトルでコラムを執筆します。お付き合いください。

「強いものが生き残るわけではない。また、賢いものが生き残るわけでもない。変化できるものが生き残る。」

ダーウィンの進化論で紹介されている言葉ですね。

これは、生物を対象とした言葉ですが、企業にもそのまま当てはまります。

市場の要望、競合の動き、技術革新・・・など、企業を取り巻く環境は刻々と変化していきます。
ドラッガーが、企業とは「環境適応業」であると規定しているように、この環境変化に対応していけないと当然、存続・発展は叶いません。

ただ、昨今はVUCAワールドに突入したと言われます。

Volatility(変動性)
Uncertainty(不確実性)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧性)

の頭文字をとったもので、元々、軍事用語だそうですが、シンプルに言えば、「変化が激しく、予測困難な企業環境」を表した言葉です。

政治状況、AIに代表される技術進化など、過去と比較して、これから先は、より環境変化に対応するのが難しい状況になります。

では、このような状況に対応するためには、何が必要か?
もちろん様々な要素があると思いますが、私は業種・業態問わず、以下のことは共通して求められることと考えています。

IBMの実質的創業者のトーマス・ワトソン・ジュニアが以下の言葉を遺しています。

「成功したいなら、失敗を2倍の速度で経験することだ。成功は失敗の向こう側にあるのだから。」

この言葉の通り、一人ひとりの社員が、新しいチャレンジをスピーディーに行い、良い意味で失敗を繰り返しながら、商品・サービス、ビジネスモデルなどの革新を図っていく。

いわば、造語ですが、組織の 『七転び八起き力』 が競争力に差をつけていくと考えます。

ある経営者の方が、“戦略は行動に従う”と仰っていました。

「企業を成功に導く戦略は、会議室で考えていても出てこない。会議室で出てくるのは仮説にしかすぎない。ある程度、仮説を立てたならば、全社員で行動に移し、スピーディーにPDCAサイクルを廻していく。そこから徐々に浮かび上がってくるのが戦略だ。」というお話です。

私も、気付けば四半世紀以上、コンサルティングを行っておりますが、様々な企業をみてきて、伸びる企業が共通して志向している要素だと感じます。

また、これまで以上に優劣を決める要素になっていくと思われます。

では、どうすれば、七転び八起き力、言い換えると、高速でPDCAをスパイラルアップできる組織になるのか?

これまでの経験を踏まえ、次回以降、組織開発の具体的内容をご紹介して参ります。

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Author 執筆者

志水浩

志水浩

株式会社新経営サービス 専務執行役員 統括マネージャー

組織開発・教育研修コンサルタントして30年以上のキャリアを有し、上場企業から中小企業まで幅広い企業の支援を実施中。また、研修・コンサルティングのリピート率は85%以上を誇り、顧客企業・受講生からの信頼は厚い。 弊社、人材・組織開発部門、総責任者。