みなさん、こんにちは。
今回は「1on1ミーティング」にも活用できる、話を聴く姿勢についてお伝えします。
対話をする時には、当然ながら相手に伝わりやすい、相手が理解できる話し方が求められます。しかし、同様に“話の聴き方”も重要な要素といえます。
皆さんは、話をしている際に「相手はきちんと自分の話を聞いてくれているのかなあ…」と不安になったご経験はありませんか? 例えば、話をしているのに相手が
・スマホを操作している…
・よそ見をしている…
・腕組みしながらしかめっ面をしている…
・話を最後まで聞かないうちに口をはさんでくる…etc。
このような態度で自分の話を聞かれても、「しっかりとコミュニケーションを図れた」という心境には至らないでしょう。
こうして考えてみると、“話の聴き方”も対話の際には非常に重要な要素であることがわかります。
“話の聴き方”においては、「アクティブ・リスニング(積極的傾聴法)」という効果的なコミュニケーション技法があります。これは、アメリカの臨床心理学者であったカール・ロジャーズが提唱したコミュニケーション技法の一つとして知られています。
具体的には、以下のようなことを念頭に置き、コミュニケーションの促進を図ります。
①共感
相手を尊重する気持ちで、相手が話したい内容をそのまま聞き、それが自分にきちんと伝わっていることを相手に伝えながら聴く
②受容
相手や話の内容を否定せず、ありのままを受け入れる
③内面・外面の一致
見せかけの姿勢で聴くのではなく、誠実に、気持ちと態度が一致している状態で聴く
これらを意識しながら、
・身体を相手の方に向ける
・相手の目を見る
・うなずく
・あいづちを打つ
などを心掛け、しっかり聴こうとしている態度を示します。
また、もう一歩踏み込み、
・聴いた内容を言い返す(オウム返し)
・質問して確認する(「今の話は、○○ということで良いのかな?」)
・同意する(「確かに、その通りだね」)
・整理する(「ここまでの内容は、Aということと、Bということが必要だという話だね」)
といったレスポンスを行い、相手の話がしっかり理解できいることを伝えます。
このようにアクティブ・リスニングを行うことによって、相手が感情的になったり、自己防衛的な態度を取ることが減り、心を開いて対話するように変化していきます。
「1on1」では部下と1対1で対話するので、アクティブ・リスニングが非常に重要であり、上述のような聴き方を繰り返す中で部下は「上司は自分のことを受け入れてくれている」と感じます。一見すると小さなことのようですが、しかしこの傾聴姿勢を示すことが、上司と部下の信頼構築に大きな影響を与えます。
是非、一度実践してみてください!