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連載コラム~心を開き、信頼を高めるコミュニケーションの場~【第2回】『1on1 ミーティング』の効果的な進め方 (1)傾聴~アクティブ・リスニング

2019.6.30  1on1ミーティング

みなさん、こんにちは。

今回は「1on1ミーティング」にも活用できる、話を聴く姿勢についてお伝えします。

 

対話をする時には、当然ながら相手に伝わりやすい、相手が理解できる話し方が求められます。しかし、同様に“話の聴き方”も重要な要素といえます。

皆さんは、話をしている際に「相手はきちんと自分の話を聞いてくれているのかなあ…」と不安になったご経験はありませんか? 例えば、話をしているのに相手が

 ・スマホを操作している…

 ・よそ見をしている…

 ・腕組みしながらしかめっ面をしている…

 ・話を最後まで聞かないうちに口をはさんでくる…etc。

このような態度で自分の話を聞かれても、「しっかりとコミュニケーションを図れた」という心境には至らないでしょう。

こうして考えてみると、“話の聴き方”も対話の際には非常に重要な要素であることがわかります。

“話の聴き方”においては、「アクティブ・リスニング(積極的傾聴法)」という効果的なコミュニケーション技法があります。これは、アメリカの臨床心理学者であったカール・ロジャーズが提唱したコミュニケーション技法の一つとして知られています。

具体的には、以下のようなことを念頭に置き、コミュニケーションの促進を図ります。

 ①共感

 相手を尊重する気持ちで、相手が話したい内容をそのまま聞き、それが自分にきちんと伝わっていることを相手に伝えながら聴く

 ②受容

 相手や話の内容を否定せず、ありのままを受け入れる

 ③内面・外面の一致

 見せかけの姿勢で聴くのではなく、誠実に、気持ちと態度が一致している状態で聴く

これらを意識しながら、

 ・身体を相手の方に向ける

 ・相手の目を見る

 ・うなずく

 ・あいづちを打つ

などを心掛け、しっかり聴こうとしている態度を示します。

また、もう一歩踏み込み、

 ・聴いた内容を言い返す(オウム返し)

 ・質問して確認する(「今の話は、○○ということで良いのかな?」)

 ・同意する(「確かに、その通りだね」)

 ・整理する(「ここまでの内容は、Aということと、Bということが必要だという話だね」)

といったレスポンスを行い、相手の話がしっかり理解できいることを伝えます。

このようにアクティブ・リスニングを行うことによって、相手が感情的になったり、自己防衛的な態度を取ることが減り、心を開いて対話するように変化していきます。

「1on1」では部下と1対1で対話するので、アクティブ・リスニングが非常に重要であり、上述のような聴き方を繰り返す中で部下は「上司は自分のことを受け入れてくれている」と感じます。一見すると小さなことのようですが、しかしこの傾聴姿勢を示すことが、上司と部下の信頼構築に大きな影響を与えます。

 

是非、一度実践してみてください!

 

Author 執筆者

岡野隆宏

岡野隆宏

株式会社新経営サービス 人材開発部 コンサルタント

広告会社、研修会社にて人事・教育に関する実務を担当。 その経験を基に、現在は「社員のモチベーション向上」をテーマとして主に中堅・中小企業の組織・人材開発を展開中。クライアント企業に対する研修のみならず、外部団体での講演も精力的に行っており、受講者からは「わかりやすく、現場経験に基づいた話に説得力、納得感がある」と定評がある。