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連載コラム~目標達成し続けるチームづくり~【第14回】チームワークに必要な連動性

2019.9.22  チームビルディング

ラグビーワールドカップが開催し、盛り上がっている最中ですが、2022年のサッカーワールドカップに向けたアジア2次予選もスタートしました。日本代表は初戦を2-0とし、順調な滑り出しを見せています。

 

サッカーにおいてよく話題になるのが、「個の力」と「組織の力」です。「日本は組織の力は強いが、個の力が弱いので、もっと各自が個の力を高めないといけない」等と言われます。

 

「個の力」というのは、個々の選手が持つトラップ・パス・シュート・ドリブル等のスキルですが、「組織の力」とは何でしょうか。様々な要素が考えられますが、中でも重要なのが「連動性」です。

 

サッカーではどれだけ優秀な選手でも、1人では簡単にはゴールまでたどり着くことはできません。そこで、パスを回しながら相手の守備の穴をつき、ゴールを狙っていくことになります。その際に重要なのが「連動性」です。

チームメンバーがお互いの意図を汲み取って、1人の動きに対してチーム全体が連動して動くという意味です。もしこの連動性が弱ければ、ボールを持った選手が孤立してパスを出す先が無くなってしまったり、味方が動いて出来たスペースを誰も埋めず、相手に攻め込まれてしまったりします。

 

では、このチームの連動性を企業に置き換えるとどうでしょうか。

例えば部門間の連動性が低ければ、営業部門が受注を取ってきた際に、その内容が早く正確に他部門に伝わらず、製造に必要な部品の調達が遅れたり、必要な生産体制が組めなかったり、ということが起きるでしょう。

 

また、部門内においても連動性が低ければ、Aさんに突発事項が発生したとしても、それを本人しか知らず、Aさん一人だけが残業をし、周囲のメンバーはそれに気づかずに余裕を持ったまま仕事をして定時で帰る、ということが起こり得ます。

 

逆に、もし部門内の連動性が高くお互いの業務の状況や強み・弱み等を共有出来ていれば、Aさんに突発事項が発生した際に、代わりにそれを得意とするBさんが対応したり、逆にAさんは突発対応に集中し、その他の業務をBさんとCさんが分担して行ったり、といった柔軟な対応が可能です。

また、上記のように他のメンバーが代わりに業務を行うためには、それぞれがどのような業務を行っているかをお互いが把握するとともに、個々人の業務スキルの向上も必要となります。

 

このように、企業においても生産性を向上させるためには、「個の力」=個々人のスキルアップと、「組織の力」=チームの連動性の向上の両面が必要です。

個の力については、多くの企業でOJTや自己啓発、研修への参加等で向上させようという動きが見られます。

一方で組織の力、中でも連動性については、手付かずの企業が多く見られます。

人事異動の多いこの季節、新たなメンバーで組織の力をいかに高めるかを考えてみてはいかがでしょうか。

Author 執筆者

南野真彦

南野真彦

株式会社新経営サービス 人材開発部コンサルタント

大学卒業後、リクルートグループ企業においてクライアントの採用支援に従事。その後人事コンサルティング会社にて、中小・ベンチャー企業に対し、人材採用や若手の育成、人事制度の構築・運用に尽力。 株式会社新経営サービス入社後は上記に加え、理念経営の実践やチームワークの向上等、組織・人事面における幅広い手法を用いた組織開発コンサルティングを行っている。