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連載コラム~目標達成し続けるチームづくり~【第16回】業務特性に合わせたチームマネジメントの違い(後編)

2020.1.18  チームビルディング

~目標達成し続けるチームづくり~
【第16回】業務特性に合わせたチームマネジメントの違い(後編)

前回のコラムでは、代表的な団体スポーツを「状況変化への対応」と「メンバー同士の連携」の2軸で4タイプに分類し、その内の「C.柔道団体戦型」及び「D.駅伝チーム型」のマネジメントについてお伝えしました。
「C.柔道団体戦型」及び「D.駅伝チーム型」は、「メンバー同士の連携」が少ないため、「組織の力」よりも「個の力」を高めることが優先されます。
(詳しくはこちら https://skg-od.jp/column/2078/

今回は残る2つのタイプである、「A.サッカー型」及び「B.野球型」にはどのような仕事が該当するのか、どのようなチームマネジメントが必要なのかについてお伝えします。

「B.野球型」に該当するのは、例えば飲食業の店舗スタッフチームです。店舗をつくるには一定の時間がかかりますので、明日急に業態が変わったり、突然隣に競合店が出来たりする事はなく、「状況変化への対応」の度合いはそれほど大きくないと言えます。
また、店舗ではキッチン、ホール、バックヤード等が協力することで顧客にサービスを提供することができるため、「メンバーの連携度」は高いと言えます。
例えば全国に店舗がある餃子の王将の中では、より早く、美味しい料理を提供し、顧客に満足してもらうため、ホール担当が受けた注文用紙を店長等が全て並べ、同じ料理をまとめて作るように指示を出すことで、顧客への提供時間を早めると同時に、出来た料理を調理責任者がチェックしてからホール担当に渡すことで、料理の質を担保しています。

このように、一定の状況の中で、いかに仕事の効率や質を高めるかがマネジメントのポイントになります。よって、チームのメンバーはなるべく入れ替わらず、習熟することが求められます。

「A.サッカー型」に該当するのは、例えばスマホゲームの開発チームです。スマホゲームは日々ランキングが変わり、新しい競合が次々と出てくる非常に状況変化の大きいビジネスです。
また、ユーザーを飽きさせず、課金をしながら長く遊んでもらうために、他のゲームの特徴を分析したり、SNS等でユーザーの声を拾ってシステムに修正を加えたり、他のゲームや漫画とのコラボを企画したりと、プロデューサーやデザイナー、エンジニア、渉外担当等が常に情報を共有し、連携しながらプロジェクトを進める必要があります。
よって、サッカーと同様、それぞれがスペシャリストとして自身のポジションの役割をしっかりとこなしながら、周囲の状況を把握して自身の業務内容を柔軟に変化させる必要があり、「個の力」と「組織の力」の両方が高いレベルで要求されます。

また、チームの監督は各自がベストのパフォーマンスが出来るように、相手の戦略・戦術や味方の連携が上手くいっているか等、試合の流れや状況を見て的確に指示を伝える必要があります。
そして場合によっては、相手に合わせて代表に召集するメンバーを変えたり、試合の途中で選手交代を行うように、必要な技術を持つエンジニアをプロジェクトに加えたり、逆に外したりする等、チームメンバーを入れ替える必要も出てきます。
 
ご自身が管轄又は所属するチームはどのタイプに該当しますか。
前回と今回のコラムを参考に、タイプに合わせたチームマネジメントを実践してみてください。

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Author 執筆者

山下大輔

山下大輔

株式会社新経営サービス コンサルタント

大手教育会社にて数多くの講師登壇並びに人材育成に従事。 その後、事業会社の経営幹部として組織体制の構築や全国エリア統括として部署横断型のプロジェクトチーム立ち上げ等を経験。 「活気ある組織作りを基軸に中小企業を支援したい」との想いから新経営サービスへ入社。 単なる研修実施ではなく、経営課題の解決につながる人材開発・組織開発コンサルティングを心掛けている。