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連載コラム~目標達成し続けるチームづくり~【第44回】メンバーが自ら動くようになるためには

2022.10.7  チームビルディング

~目標達成し続けるチームづくり~
【第44回】メンバーが自ら動くようになるためには

■2種類の動機づけ

 

経営者や上司の皆さんは、会社やチームのマネジメントを行う中で多かれ少なかれ部下に対し、「もっと自分から積極的に動いて欲しいのに・・・」と思うことがあるのではないでしょうか。

 

部下が自ら行動するようにさせるためには、「動機づけ」が必要です。分かり易く言うと、いかに「やる気を高めるか」ということです。

 

心理学では、動機づけには「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」の2種類があるとされています。

 

「外発的動機づけ」とは、報酬や評価、罰則や懲罰といった、外部からの働きかけによる動機づけを意味します。よく言われる「アメとムチ」はこれに該当します。

 

「出来たらご褒美、出来なかったら罰」というように実施方法がシンプルで分かり易く、短期な効果は出易いというメリットがあります。

その反面デメリットとして「コストがかかる」、「効果が長続きしない」、「自主性や創造性を妨げる可能性がある」等が挙げられます。

 

 

一方、「内発的動機づけ」とは、物事に対する強い興味や探求心など、人の内面的な要因によって生まれる動機づけを意味する言葉です。

例えば、自分が興味を持ったことへの探求心、「〇〇さんが喜んでくれる顔が見たい」という貢献欲求、ボランティア活動に参加することで得られる充実感等です。

 

内発的動機付けには、高い集中力が発揮され、質の高い行動を自ら進んで長く続けられるというメリットがあります。

その反面、何に興味を持つか、面白みを感じるかは人によって異なるため、部下にどのような指導をすればよいかが明確でなく、また短期的には効果が出にくいというデメリットがあります。

 

 

■内発的動機を高める3つの基本欲求

 

 ではどうすれば、外からやらされるのではなく、自ら興味や関心、やりがいを持って物事に取り組むようになるのでしょうか。

 

アメリカの心理学者デシとライアンは、「内発的動機づけ」について多くの研究を行った結果、以下の3つの基本心理欲求を満たす必要があると考えました。

 

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 ①「有能感」・・・自分の能力を発揮し、証明したいという欲求。

 ②「関係性」・・・他者とつながりたいという欲求。

 ③「自律性」・・・自己の行動を自分自身で決めたいという欲求。

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例えば、最初は上司から指示されて参加したプロジェクトであっても

 

仕事を通じて徐々に自分の能力が高まり、それが周囲に認められていると実感できている(有能感)。

他のメンバーと色々な話をするうちに、相互理解が進み、関係が良くなっていく(関係性)。

細かく指示をされたりや進捗管理をされたりすることなく、自身が考えた方法やスケジュールで仕事が進められる(自律性)

 

という状態であれば、徐々に本人の中でやる気が高まっていくということです。

 

 

■部下に自ら動いてもらうために

  

冒頭のように部下対して、「もっと自分から積極的に動いて欲しいのに・・・」と思われる場合は、

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 ①指摘をするだけではなく、本人が出来ている事や成長している部分を承認し、成長を実感させる。

 ②一人ぼっちで仕事をさせない。
  仕事の話をするだけではなく、メンバー同士の相互理解が進むような時間を敢えて作る。

 ③マイクロマネジメントをせず、本人に仕事を任せる。
 (ただし、困っていたらすぐに助ける)

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 というようなマネジメントを実行してみてください。

 

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Author 執筆者

南野真彦

南野真彦

株式会社新経営サービス 人材開発部シニアコンサルタント

大学卒業後、リクルートグループ企業においてクライアントの採用支援に従事。その後人事コンサルティング会社にて、中小・ベンチャー企業に対し、人材採用や若手の育成、人事制度の構築・運用に尽力。 株式会社新経営サービス入社後は上記に加え、理念経営の実践やチームワークの向上等、組織・人事面における幅広い手法を用いた組織開発コンサルティングを行っている。