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連載コラム~目標達成し続けるチームづくり~【第3回】チームの成長を促す

2018.10.18  チームビルディング

前回、「良いチームとはどんなチームか」というテーマで、良いチームの特長について記載しました。

それでは、自身がマネジメントするプロジェクトや、管理する組織・部署等を良いチームにするためには、何をすれば良いのでしょうか。

良いチームとは、ただ人が集まれば出来るものではありません。リーダーが中心となり、チームづくりを行うことで少しずつ出来上がっていくものです。

そこで、まずはチームの成長プロセスについて知ることが重要です。

アメリカの心理学者、ブルース・W・タックマンは、「あらゆるチームは、【1】形成期 → 【2】混乱期 → 【3】統一期 → 【4】機能期という4段階をたどって形成されていく」という、モデルを提唱しています。

それぞれの段階について具体的に見てみましょう。

【第1段階】形成期

プロジェクトや部署等が立ち上がり、チームメンバーが招集された初期段階です。メンバーが集まったばかりのこの時期は、お互いがどんな人間なのか分からず、「このメンバーでやっていけるだろうか」とか「どんな仕事になるんだろうか」等と心配ごとがいくつもあります。この状態は、様子見という言葉に象徴されるように、互いの顔色をうかがいながら、波風が立たないように、大きな責任を負わないように、リーダーからの指示を待っている状態です。

【第2段階】混乱期 

メンバーそれぞれが与えられた業務を開始した状態です。この時期は、自分の仕事で手一杯となり、周囲のことまで俯瞰的にみることは困難です。また、協力するという意識はあっても、なかなか実行できません。メンバー同士の関係も良いとは言えず、意見の相違や勘違い等から対立が起こります。

【第3段階】統一期 

第2段階での対立を乗り越え、他者と向き合うようになったり、お互いの考えや意見の違いを受け入れたりしている状態です。自分のことだけでなく、他のメンバーやチーム全体について気に掛けるようになり、徐々にチームワークが生まれてきます。そして、目標達成に向かって試行錯誤をし始めます。

【第4段階】機能期

チームとして成熟し、結束力の高い強固なチームワークが生まれます。第3段階で試行錯誤を繰り返しながら、チームとしての成功体験を積み重ねることで、チームに対する信頼感や自信が生まれ、リーダーの指示がなくても自分達で高い目標を掲げて本気で取り組むようになります。また、チームでの取り組みを通じて、各メンバーの能力の向上も見られます。

 

どのような組織やチームであっても、最初から第3段階や第4段階ということはなく、必ず第1段階からスタートします。また、チームが成長していても、メンバーが入れ替わると第1段階に戻ってしまいます。

よって、リーダーにはチームを第2段階、第3段階、第4段階と成長させていく役割が求められます。

しかし様々な企業の現場を見ると、チームづくりが出来ておらず、メンバーが上司や周囲の顔色を伺いながら、無難に仕事をこなしているようなチームが少なくありません。

まずは上記を参考に、自らが率いるチームはどのような状態にあるのかを考えてみてください。

 

Author 執筆者

南野真彦

南野真彦

株式会社新経営サービス 人材開発部コンサルタント

大学卒業後、リクルートグループ企業においてクライアントの採用支援に従事。その後人事コンサルティング会社にて、中小・ベンチャー企業に対し、人材採用や若手の育成、人事制度の構築・運用に尽力。 株式会社新経営サービス入社後は上記に加え、理念経営の実践やチームワークの向上等、組織・人事面における幅広い手法を用いた組織開発コンサルティングを行っている。