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連載コラム~目標達成し続けるチームづくり~【第2回】良いチームとはどんなチームか

2018.9.22  チームビルディング

ある企業の人事部長と、組織の課題について話をしていた際に、このような発言がありました。

「うちの社員達は個人商店のようになっていて、まとまりがないんです。」
「なんとか、“良いチーム”になって欲しいんですが・・・」

そこで私が、「部長の考える“良いチーム”とは、どういう状態ですか。」と質問をすると、明確な答えは返ってきませんでした。

目標が漠然としており、抽象的であればあるほど、その達成は難しくなります。

“良いチーム”を創るためには、“良いチーム”とはどのようなチームなのかを具体化する必要がありますし、“良い人材”を育成したいのであれば、“良い人材”とはどのような人材なのかを具体的にする必要があります。

企業における“良い人材”の定義が不明確で、各現場でのOJTに任せた結果、それぞれの現場の上司が“自分が思う良い人材”、“自分にとって都合の良い人材”になるように育成をしてしまい、主体性のないイエスマンばかりになってしまった、という残念な例もしばしば見られます。

それでは、“良いチーム”の定義とは何でしょうか。ある研究機関が、高い成果をあげたり、目標を達成したりしているチームの状態やその共通点を調べたところ、以下のようなことが分かりました。

  1. チーム意識が強く、全員が協力して業務が行われている
    • チームとしての一体感が形成されている
    • 個々の悩みや課題がすぐにチームで共有される
  2. 職位や経験に関係なく本音が言える
    • どんな事を話しても否定されず、まずは受け入れられる
    • 良いことも悪いことも話せるようになる
  3. 目標に対する達成意欲が高い
    • 目標の内容や意義を理解し、納得している
    • 自分達なら達成できるという自信がある
  4. 全員から様々な改善策やアイデアが出る
    • 目標に対する本気度が高く、提案やアイデアが尽きない
    • リーダーが指示をしなくても、メンバーが自主的に行動する
  5. 当事者意識を持って進める
    • 「できない理由」を考えず、各自ができる方法を考えている
    • 目標達成に対する責任感が強く、自分に出来ることは何でもやる
  6. リーダーシップを全員が持っている
    • 自分たちで最適な体制を組み、協力して進もうとする
    • 自ら進んで意思決定しようとし、リーダーに依存しない

あなたの管理している組織や所属している組織は、どれぐらい当てはまるでしょうか。

上記のような、それぞれが主体的に行動し、協力をしながら目標を達成したり、成果を生み出したりするチームは、放っておいても勝手にできるものではありません。逆に、放置したまま時間が経てば経つほど、メンバーはバラバラになっていきます。

特に、以下のような状態であれば、早急に手を打つ必要があります。

  1. 個人主義が強く、横の連携が少ない
  2. 自己防衛的で、周囲(特に上司や強い者)の顔色を窺う
  3. 目標に対し、“諦め”や“やらされ感”が強い 
  4. 改善提案やアイデアなどは殆ど出ない
  5. 誰かが何とかするだろうと考え、行動しない
  6. すべての決定をリーダーに依存している

このような状態のチームや組織を、“死に体組織”と呼びます。

死に体組織から少しでも“良いチーム”に近づけていくために、まずはご自身の会社組織における“良いチーム”とはどのようなチームなのか、上記を参考に、是非考えてみてください。

Author 執筆者

南野真彦

南野真彦

株式会社新経営サービス 人材開発部コンサルタント

大学卒業後、リクルートグループ企業においてクライアントの採用支援に従事。その後人事コンサルティング会社にて、中小・ベンチャー企業に対し、人材採用や若手の育成、人事制度の構築・運用に尽力。 株式会社新経営サービス入社後は上記に加え、理念経営の実践やチームワークの向上等、組織・人事面における幅広い手法を用いた組織開発コンサルティングを行っている。