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連載コラム~目標達成し続けるチームづくり~【第20回】組織では20:60:20のどこに注力するべきか?

2020.7.30  チームビルディング

よく組織には「20:60:20」の法則があると言われます。

「20:60:20の法則」とは、どのような組織でも、2割の人間が優秀な働きをし、6割の人間が普通の働きをし、2割の人間がよくない働きをするという法則を意味します。

この法則は、初めはアリやハチの群れにおいて確認され、その後ヒトの組織にも当てはまると言われるようになりました。

では、もしあなたの組織にも「20:60:20の法則」が当てはまるとすると、どの層に対して注力していこうと考えるでしょうか。


先日、多くの学校や部活動の支援をしている先生から、以下のような話を聞きました。

学校のクラスの中にも、「20:60:20の法則」が当てはまるそうです。具体的には、まだ経験が浅く不慣れな先生は、下位の20%の生徒を何とかしようと、彼・彼女らのフォローに注力をします。
すると、上位の20%や中位の60%の生徒達も下位20%の生徒たちの真似をして騒いだり、走り回ったりし始め、最悪の場合は学級崩壊を起こすそうです。

人間だれしも「人から見られたい、構って欲しい」という気持ちを持っています。
特にそれが子供であればなおさらです。

よって、先生が下位の20%の生徒にばかり注力し、フォローに走ってしまうと、生徒達は皆「先生に見て欲しい、構って欲しい」と思うがために、下位20%の生徒と同じように問題行動を起こしてしまうのです。

それに対し、きちんとチャレンジしたり、挑戦したり、努力したりしている上位20%の生徒たちもよく見て、その頑張りを認めサポートすると、上位の生徒が下位の生徒に流される現象は起きないとのことでした。

これは、会社組織においてもそのまま当てはまります。

リーダーが、下位20%のメンバーを何とかしようするあまり、ついついそちらに対してばかり時間やエネルギーを割いてしまい、上位20%の社員を放置してしまうことがあります。

上位20%のメンバー達は、基本的に自立している社員なので、「構ってほしい」とか「細かく指示を出して欲しい」とは思っていません。しかし、その働きぶりや成果に対して「評価・承認して欲しい」、「さらに上のレベルの役割や業務を与えて欲しい」という気持ちを持っています。
そのため、リーダーが下位20%ばかりに注力してしまうと、モチベーションダウンや、最悪の場合は退職につながってしまうことがあります。

よって、リーダーは日々チャレンジし努力している上位20%をしっかり見て、適宜必要な関わりを行うことにより、中位の60%のメンバーに「自分もチャレンジし、認められたい」という気持ちにさせ、25:55:20や、30:50:20等に割合を変えていこうとすることが重要です。

ただし、下位20%のメンバーは見捨てるのが良い、というわけではありません。
「下位20%になったら、リーダーに見捨てられる」とメンバーが感じてしまうと、その職場は「安心・安全」な場ではなく、「不安・危険」な場になってしまいます。

あなたは今の組織において、どの層に注力しマネジメントを行っているでしょうか。
もし、出来るメンバーを放置し、出来ないメンバーにばかり手を焼いているようであれば、どちらもきちんと見ることを行ってみてください。

Author 執筆者

南野真彦

南野真彦

株式会社新経営サービス 人材開発部シニアコンサルタント

大学卒業後、リクルートグループ企業においてクライアントの採用支援に従事。その後人事コンサルティング会社にて、中小・ベンチャー企業に対し、人材採用や若手の育成、人事制度の構築・運用に尽力。 株式会社新経営サービス入社後は上記に加え、理念経営の実践やチームワークの向上等、組織・人事面における幅広い手法を用いた組織開発コンサルティングを行っている。