大きく2種類の作成手法に分かれます。
1つは、弊社がご提示する雛形に基づき、上位者・人事部門の方々と対話をしながら追加・修正を行いアンケート項目をまとめていく方法です。
基本的に、数時間の会議形式で検討します。
2つ目は、人事制度における等級基準書を基にアンケート項目を作成する方法です。
研修対象層の等級基準書から、職種共通で重要な役割・スキル・マインドセット要素などを抽出。
整理・統合して評価項目を作成します。
この方式も、弊社スタッフと上位者・人事部門の方々と会議形式で検討しますが、先の弊社雛形をベースとした作成よりも時間を要します。
私共でご支援している企業様では、ほぼ5段階か4段階評価を採用されています。
5段階評価は、選択基準が多く、4段階と比較して精密な評価がなされることになります。
但し、デメリットしてしては、真ん中の3点が多くなる「中心化傾向」が生じやすくなり、3点から上下の幅が小さくなる傾向にあります。
評価項目に対して、「高いレベルでできている」「ほぼできている」「あまりできていない」「できていない」など、いわゆる「普通」レベルのない4段階評価は、5段階とはメリット・デメリットが逆となります。
精密さは比較して下がるものの、アンケート項目の良否は明確に出やすくなります。
私共では、受講生の課題認識を高めることを踏まえて、明確な結果が出やすい4段階評価を推奨しています。
定量評価のみを行われるケースもありますが、定性評価と併せて実施されることをお勧めしています。
具体的には、被評価者(研修受講者)に対して、評価者(上位者・部下など)からみた「長所・強み」「革新を望む点」を、統一フォーマットに記載いただきます。
その記載された結果を、無記名で一覧表にまとめて研修当日、定量評価(評価項目毎の本人評価結果・上位者平均点・部下平均点)と共にフィードバックします。
「誰が何を記載したかがわかってしまうのではないか?」という不安を持つ方がおられます。
この点は、誰が書いたかが特定されないように一文ずつランダムに配置した形で資料をまとめます。
EX:「受講者に革新を望む点」 ※実際は無記名です。
基本的に、アンケートは弊社のWEBアンケートシステムを用いて実施します。
ID、パスワードをお知らせして、一定期間の間で評価者の皆さんのご都合がよい折に回答をいただきます。
回答内容が所属企業の皆様に触れることはありません。
尚、定性評価において、明らかに誰が書いたのか?特定できる表現、受講者本人の努力では如何ともし難い内容(EX:性差からくる肉体的ハンデなど)などの不適切な表現は、弊社がピックアップして貴社ご担当者と相談の上、削除・修正などを行います。
受講者ご本人、そして上位者(直属の上司と受講者の状況を一定レベル把握できている上位者)、部下を対象とするケースが一般的です。
中には、受講者と同じ職位・等級などの同僚社員を評価者にされる場合もあります。
人数については、部下は3名~5名程度を推奨しています。
上位者については、3名程度が理想的ではありますが、人数を増やすことで受講者の把握レベルの低い方が入ることは避けた方が良いと考えています。
よって、2名、場合によっては1名でも可として、受講者把握レベルを判断基準にして選定を進めていただいています。
前期研修は2日間を要します。
標準的な時間は、1日目・2日目ともに食事・休憩時間を除き8~8.5時間程度となります。
基本カリキュラムは定まっていますが、貴社状況・ご要望によって内容を変更・追加する場合があります。
この場合は、時間が前後することも起こります。
また後述もしますが人数によって時間が変わるケースも出てきます。
後期研修は1日もしくは2日間となります。どちらかをご選択いただきます。
4名1組(3名1組でも可)で、弊社講師が1名担当する形式となります。
またアドバイザーとして、受講生の上位者が1名(2名でも可)参画いただくことを推奨しています。
この点は、外部講師ではカバーしきれない、貴社独自の問題や具体的な業務内容に関するアドバイジング・コーチングを行っていただくことを目的としています。
但し、基本的にアドバイザーは、受講者の直属上司は担当しない形にしていただきます。
同日程での実施人数としては、上記編成が3グループの12名まで実施可能です。
(受講生12名、講師3名、アドバイザー3名程度)
人数が多くなればなるほど、研修に時間を要していきます。結果、本来時間をかけるべきテーマに時間がかけられず、研修品質が低下する懸念が生じます。
以下のサイトにて、「動画」「導入事例」「小冊子:360度(多面観察)評価を用いたリーダーシップ開発」をご覧ください。
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